ABOUT

倉橋裕宗

HIROMUNE KURAHASHI

1979生まれ。
国士舘大学経営学部卒
Canterbury Christ Church College International studentコース満了。
(イギリス)
2008年文化庁 新進芸術家海外研修制度、在外研修員に映画部門、音響効果で1年間研修。(フランス・パリ)

イギリス留学から帰国後、(有)サウンドボックスに入社。
2015年にサウンドボックスを退社し、株式会社オトナリウムを設立。

在外研修について

文化庁が行っている芸術家向けの助成制度。文化庁からは期間中の助成金をいただき、航空券以外は研修先や研修計画等をすべて自分でマネジメントし研修する制度。2008年文化庁 新進芸術家海外研修制度の在外研修員に映画部門、音響効果として応募、選考を経て任命。

私のテーマは日本の伝統的なポストプロダクションの現場と、フランスをはじめ海外の状況を学習して両者のいいところを合わせたようなハイブリッドな新しい道を見つけたい、というものでした。研修地はフランス、パリにてKen Yasumoto氏に師事しフランス映画の音響効果の現場で研修に入りました。

 アメリカ、ゴールデンリールアワード音響編集賞の受賞経歴のあるKen氏(2000,ジャンヌ・ダルク)、研修中はその師匠筋となるVincent Tulli氏の撮影現場にも同行させていただきました。Vincent Tulli氏はリュック・ベッソン監督の多くの作品を担当。Ken氏はフランス映画界という枠組みにとらわれずアレキサンダー、サイレントヒル、バビロンA.Dといったアメリカ資本の国際的作品にも参加した経歴の持ち主です。
フォーリー(生音)についてはベテランのFrançois Lepeuple氏、Nicolas Becker氏の仕事に同行。間近に拝見し、その考えている思想に触れました。
日本でも有名な作品(アメリやTAXI、レオン、ハリーポッター)に携わった多くのエンジニア、サウンドデザイナーはフランスにて音にまつわるセザール賞(アメリカでいうアカデミー賞)を受賞したような方達ばかり。そうした中で研修させていただき得難い影響を受けました。Nicolas Becker氏はその後2014年にGravity(2013,邦題ゼロ・グラビティ)でアメリカMPSE Sound Editor awardを受賞し、Gravityはご存知の通りアメリカアカデミー賞、英国アカデミー賞で作品賞、音響関係の賞を勝ち取っています。

私自身は研修生という末端の身分でありながら関わった作品がカンヌ映画祭に招待されるという稀な幸運に恵まれました。研修作品の『オーケストラ!』はその年のフランス本国でのセザール賞の音響部門を受賞、その後日本でも商業的に成功。このような幸運にめぐまれた一年を経て2009年に帰国。フランスでの影響の大きさを時間とともに感じながらその経験を日本の映像作品の音へ宿らせ、スクリーンの向こう側、TVの向こう側、視聴者の心にのこる作品への一助となれるように、現在に至るまで努力しております。

会社概要

Otonarium Co.,Ltd.

株式会社オトナリウム

代表取締役 倉橋裕宗
資本金 1,000,000円
設立 2015年
本社 〒187-0011 東京都小平市
事業内容
  1. 音響の企画、制作、販売および代理店業務
  2. TV・ラジオ・ WEB動画・ムービー等サウンドデータ・デジタルコンテンツの企画、制作および販売
  3. 書籍・電子書籍・雑誌等各種出版物の企画、制作および販売
  4. CD・ビデオ・DVD等各種メディア作品の企画、制作および販売
  5. 前各号に附帯関連する一切の業務